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神と仏

神と仏
日本人の宗教観
山折哲雄

かなりとばし読みしてしまった。
内容はわかりやすく面白そうなんだけど、ちょっと先を急いでいるもので、
とりあえず概略だけ知ることにして、急ぎ足で読み進めてしまった。

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以下、本文より抜き書き

日本土着のカミは、どちらかというと大衆の面前に裸の姿をあらわさないものとされ、社殿の背後に鎮座し、神域の森の奥深く身を隠すものとして信仰されてきた。一般家庭の神棚でもその中央に祀られているのは天照大神とか稲荷大明神都下の文字を書いたお札である。
一方寺に祀られている仏は一般に釈迦如来とか阿弥陀如来、、、、あたまにかんむりを付け経ったり座ったりしている。、、、仏の表情や肉体は人間的な姿をかたどったものであり、きわめて具象的である。人間的な喜怒哀楽の感情がその身体の表情にくっきり刻まれている。
ところがそれでは、神と仏は我が国の文化風土においてはたして敵対的な関係を取り結んでいたのだろうかと言えば、決してそうではなかった。対立や敵対どころか、実状はむしろ協調、融和の関係、そして統合のけんけいをさえ生み出したと言わなければならないからである。あるいはそれは相互補完的な関係であったということができるかもしれない。


さていよいよ、問題の本、
「貝になった男
直江津捕虜収容所事件」
上坂冬子
1986年8月15日の初版本
明日から、読みます。ゴクリ

神と仏_d0085768_21150451.jpg

by tks23118 | 2016-07-30 21:14


海や山から小さな幸せの欠片を集めてくる係をしています。


by sanoman33